日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年12月16日営業電話をかける際に気をつけることとは?


★電話で話すと緊張する


皆さんは、電話で話す際、対面で話すよりも緊張しませんか?

私は相手の表情が見えない分、話しにくいので少し緊張してしまいます。

私自身、営業の電話をすることがありますが、その場合は相手がどんな人か分からないので、かなり緊張して話しています。

一方で、私は営業の電話を受けることがとてもよくあります。

そうした電話を受ける度に「もう少し上手く話せばいいのになぁ」と思っています。

今回はそうした経験をもとに、電話で営業する場合に留意すべき話し方についてお話します。



★スムーズに話せるように準備をする


1つ目は、スムーズに話ができるように事前準備をしっかりと行うことです。

一般に電話営業をされている方は、事前に作成したトークスクリプトに従って話しています。

しかし、そのスクリプトは、一度作ったらメンテナンスせずにずっと同じものを使っていることがあるようです。

日々の電話営業の中での成功事例や失敗事例には、より効率的な営業活動のヒントがたくさんあります。

それらをきちんと収集してスクリプトをアップデートしていく努力を継続的に行うべきです。

特にお勧めは、『べからず集』と言われる、これはやってはいけない、ということをまとめたものです。

少しでも失礼があったり相手が違和感を持ったりすることがあると、話は聞いてもらえません。

従って、やってはいけないこともまとめて常に効果的なスクリプトにしていく努力をしていただきたいと思います。

 

ところで、私は「株式会社XXXの田中です。社長お願いします」といった営業電話を受けることがあります。

ぶっきらぼうでとても失礼な話し方だと感じて、早々に電話を切ってしまいました。

この例のように、言葉が足りない、または、言葉遣いが不適切と思われる電話を度々受けます。

スクリプトを作成する際には言葉遣いも十分に吟味していただきたいと思います。

 

そして、スクリプトは声に出して何度も繰り返し練習してください。

日本話し方センターではスピーチ練習を何度も繰り返し行っており、これにより多くの人がスムーズに話すことができるようになっています。

電話営業の際に、スクリプトを見ながら話す人が意外に多いようなので、ぜひ声に出して練習し、体に覚え込ませましょう。


★良い印象を与える話し方をする


2つ目は、印象の良い話し方をすることです。

私が営業電話を受けて最も気になるのが、いかにもトークスクリプトを読み上げていますという、無機的な感じの話し方をする人がとても多いことです。

義務的に話しているように感じて、話を聞こう、という気持ちになれません。

普段、友達と話す時には誰でも「え~、そうなの!」「あ~、残念だね~」など気持ちを乗せた話し方をしています。

電話営業の際も声に気持ちを乗せた話し方を心がけたいものです。

 

そのために効果的なことは、感嘆詞を使うことです。

「あ〜、さようでございましたか」
「あっ、承知いたしました」
など、話の頭に「あっ」「ええ、」などの感嘆詞を添えるのです。

これを使うだけで気持ちを乗せた話し方ができるのでぜひ試してみてください。

 

また、歯切れ良く話すことにもぜひ留意してください。

「しょーちいたぁしましたー」などダラダラとした話し方をする人もよくいます。

電話営業は、話し方や音調で相手の印象は決まります。

できるだけ相手に「感じの良い人だな」と思ってもらえるよう、歯切れの良い話し方をしましょう。

 

ところで、営業電話をしてこられる方で、私が電話に出るなり自社の商品やサービスの紹介をマシンガンのようにまくし立てる人がたまにいます。

少し話を聞いただけで私にはニーズがないものだと判断できたとしても、次々に言葉をつないでくるので、こちらが話をするいとまを与えてくれません。

これはお互いに無駄な時間を費やすことになります。

まず相手が話を聞く可能性があるかどうか確かめてから詳しい説明をするようしましょう。


★気楽に話す


最後は、気楽に話すことです。

私も営業の電話をすることがありますが、ほぼ断られます。

上に述べたように、充分な準備をして、フレンドリーな音調で相手の興味を確かめながら話しても、断られ続けるとモチベーションはどうしても下がります。

しかし、考えてみると、そもそも電話一本ですぐに受注が取れるほど世の中は甘くありません。

一方で、世の中には自社の商品やサービスを待ってくれている人が必ずいることも疑いようのない事実です。

そういう人達には数多くの電話をしないとなかなか出会えません。

従って、断られて当たり前、と割り切る気持ちを持ちましょう。

そして、残念ながらそうではない人との電話は早めに切り上げ、その時間をあなたの電話を待ってくれている人と出会うために使いましょう。

そのためにも、先に述べたように、最初から一方的に自社の商品やサービスの説明をすることは避けましょう。

 

★話し方センターで話すトレーニングをしませんか?


今回は電話で営業する際の話し方についてお話しました。

上に述べたことは全て日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでお伝えしていることを応用したものばかりです。

これらのコースを受講して身につけていただいた話し方のスキルは、どのような場面でも応用できるものです。

その効果は過去の多くの受講生が実感されています。

ぜひ受講者の声を確認の上、ご受講ください!
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